「ウェブ解析士はいらない」「役に立たない」という声を聞いて、取得を迷っている方も多いのではないでしょうか。
私は2022年10月に未経験でウェブマーケティング業界に転職し、転職後の2023年8月にウェブ解析士、2023年12月に上級ウェブ解析士を取得しました。現在は中小企業150社のWeb広告運用を担当しています。
結論から言うと、ウェブ解析士は実務で十分に価値がある資格です。ただし、すべての人に必要というわけではありません。
この記事では、上級ウェブ解析士として実務で資格を活用している立場から、以下の内容を本音で解説します。
- なぜ「いらない」と言われるのか
- 実際に取得して感じたメリット
- 取得すべき人・不要な人
- 上級まで目指すべきか
この記事を読めば、あなたにウェブ解析士が必要かどうかが明確になります。
ウェブ解析士が「いらない」と言われる5つの理由
まず、なぜウェブ解析士が「いらない」「役に立たない」と言われるのか、その理由を見ていきましょう。
理由1. 国家資格ではなく民間資格だから
ウェブ解析士は一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する民間資格です。
国家資格のように「この資格がないと業務ができない」という独占業務はありません。つまり、資格がなくてもウェブマーケティングの仕事はできます。
税理士や行政書士のような「先生」と呼ばれる資格とは性質が異なるため、資格そのものの価値を疑問視する声があります。
理由2. 難易度が低く、合格率が約80〜90%だから
ウェブ解析士の合格率は約79.1%です(2024年12月時点)。
2023年に試験形式が改定され、試験時間が60分60問から120分50問に変更されたことで、合格率が大幅に上昇しました。また、不適切な選択肢を選ぶ問題が廃止され、より学習しやすい内容になっています。
難易度が高くない資格のため、「転職や昇進で圧倒的に有利になる」というレベルではありません。
理由3. 年会費6,600円と更新試験が必要だから
ウェブ解析士の資格を維持するには、毎年以下の条件を満たす必要があります。
- 年会費6,600円(税込)の支払い
- フォローアップテストの合格
一度取得すれば終わりの資格とは異なり、維持にコストと手間がかかる点がデメリットとして挙げられます。
ただし、フォローアップテストは毎年最新の知識をアップデートする機会でもあるため、デジタルマーケティング業界で働き続ける方にとっては有益な仕組みです。
理由4. 知識が急速に古くなる可能性があるから
ウェブマーケティング業界は技術革新が激しく、昨年の常識が今年には通用しないケースも珍しくありません。
例えば以下のような変化があります。
- Googleアナリティクス4(GA4)への移行
- Cookie規制の強化
- AIツールの台頭
資格取得時の知識だけでは対応できない場面が増えるため、継続的な学習が必要です。
理由5. 実務内容と試験の内容に乖離があるから
試験では幅広い知識が問われますが、実務では特定のツールや手法に特化した作業が中心となることが多いです。
例えば、試験ではGoogleアナリティクスの基本操作を学びますが、実務ではより高度なカスタマイズや他ツールとの連携が求められます。
このギャップが、「資格は取得したが実務で役立たない」という声につながっています。
それでも私がウェブ解析士を取得した理由
「いらない」と言われる理由がある一方で、私はウェブ解析士を取得して本当に良かったと感じています。
その理由を、実体験を踏まえて解説します。
転職後、実務で必要な知識を体系的に学べた
私は2022年10月に未経験でウェブマーケティング業界に転職しました。
入社後、以下のような課題に直面しました。
- 専門用語が飛び交う会議についていけない
- GoogleアナリティクスやGoogle広告の基本が分からない
- クライアントに提案する際の知識が不足している
独学でブログやYouTubeを見ることもできましたが、体系的に学ぶ必要性を強く感じ、2023年8月にウェブ解析士を取得しました。
資格取得を通じて、以下のような知識を効率的に習得できました。
- ウェブ解析の基本指標(PV、UU、CVRなど)
- マーケティング戦略の立て方(3C分析、SWOT分析など)
- Googleアナリティクスの活用方法
- レポーティングの基礎
未経験から短期間で実務レベルの知識を身につけられたのは、ウェブ解析士のおかげです。
データに基づく提案ができるようになった
ウェブ解析士を取得する前は、感覚や経験に頼った提案をしていました。
しかし、資格取得後は以下のような変化がありました。
- Googleアナリティクスのデータを根拠に改善提案ができる
- クライアントへの報告が具体的になった
- 数字で説明できるため、説得力が増した
「なんとなく」ではなく「データに基づいて」提案できるようになったことは、実務での大きな成果です。
クライアントや社内での信頼が高まった
フリーランスや中小企業の担当者にとって、資格は信頼性の証明になります。
実際、名刺に「上級ウェブ解析士」と記載してから、以下のような変化がありました。
- 初回商談での信頼感が増した
- 提案の説得力が高まった
- 「専門家」として認識されるようになった
特に中小企業のクライアントは、「この人は本当に信頼できるのか?」という不安を抱えています。資格があることで、その不安を軽減できたと感じています。
ウェブ解析士を取得すべき人・不要な人
ここまでの内容を踏まえて、ウェブ解析士を取得すべき人と不要な人を整理します。
ウェブ解析士を取得すべき人
以下に当てはまる方には、ウェブ解析士の取得をおすすめします。
- 未経験からウェブマーケティング業界に転職したい人
体系的な基礎知識を効率的に習得でき、転職活動でのアピール材料になります。 - マーケティング関連部門に異動した人
専門用語や基本的な考え方を短期間で学べるため、即戦力として活躍できます。 - 会社でウェブ解析士の取得が推奨されている人
会社の費用負担で取得できるチャンスです。積極的に挑戦しましょう。 - 独学が苦手で、体系的に学びたい人
認定講座を受講すれば、講師から直接学べるため、理解が深まります。 - フリーランスや個人事業主として信頼性を高めたい人
クライアントからの信頼を得るための武器になります。
ウェブ解析士が不要な人
以下に当てはまる方は、無理に取得する必要はありません。
- すでに実務経験が豊富な人
実務で十分な知識とスキルがあれば、資格は不要です。 - 資格だけで転職・昇進を狙っている人
資格単独では転職や昇進に決定的な影響を与えません。実務経験が重視されます。 - 継続的な学習をする意欲がない人
年会費と更新試験が必要なため、学習意欲がないと維持が負担になります。 - 独学で十分学べる人
ブログやYouTube、書籍などで独学できる方には不要です。
上級ウェブ解析士まで目指すべきか?
私は2023年12月に上級ウェブ解析士を取得しました。
上級ウェブ解析士は、以下のような方におすすめです。
- 提案書作成やレポーティングのスキルを高めたい
- クライアントへのコンサルティング能力を向上させたい
- マーケティング戦略の立案スキルを身につけたい
上級ウェブ解析士の講座では、実際のウェブサイトを分析し、改善提案を行う課題があります。
この課題を通じて、以下のスキルが身につきました。
- データを分析し、課題を発見する力
- 改善策を論理的に提案する力
- レポートをわかりやすくまとめる力
現在、150社のWeb広告運用を担当していますが、上級ウェブ解析士で学んだスキルは日々の業務で活きています。
ただし、上級ウェブ解析士の受講費用は88,000円(税込)と高額です。まずはウェブ解析士を取得し、必要性を感じたら上級に挑戦するのが良いでしょう。
ウェブ解析士の公式テキストで学習を始めよう
ウェブ解析士の学習は、公式テキストから始めるのがおすすめです。
公式テキストには、試験に必要な知識が体系的にまとめられています。2025年版のテキストでは、以下の9章で構成されています。
- 第1章 ウェブ解析と基本的な指標
- 第2章 事業戦略とマーケティング解析
- 第3章 デジタル化戦略と計画立案
- 第4章 ウェブ解析の設計
- 第5章 インプレッションの解析
- 第6章 エンゲージメントと問題効果
- 第7章 オウンドメディアの解析と改善
- 第8章 ウェブ解析士のレポーティング
- 第9章 マーケティングにおける生成AIの活用
特に第9章の「生成AIの活用」は2025年版で新たに追加された章で、最新のマーケティングトレンドを学べます。
まとめ:ウェブ解析士はいらない資格ではない
「ウェブ解析士はいらない」という声がある一方で、実務で十分に価値がある資格です。
以下に当てはまる方には、取得をおすすめします。
- 未経験からウェブマーケティング業界に転職したい
- 体系的に基礎知識を学びたい
- データに基づく提案力を高めたい
- クライアントからの信頼を得たい
一方で、実務経験が豊富な方や、資格だけで転職を狙っている方には不要です。
重要なのは、資格を取得すること自体ではなく、学んだ知識を実務でどう活かすかです。
私は未経験から転職し、ウェブ解析士・上級ウェブ解析士を取得したことで、現在150社のWeb広告運用を担当できるまでに成長しました。
あなたも、ウェブ解析士の取得を通じて、キャリアアップを目指してみませんか?

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